日本で大学や専門学校に入学するために「留学ビザ(在留資格:留学)」を申請する場合、
多くの提出書類が必要になります。
ここでは、日本で準備する資料・海外で準備する資料・申請書類の3つに分けて詳しく解説します。


【1】日本で準備する資料(教育機関側で用意するもの)

大学や専門学校が日本で準備・提出する書類は次の通りです。

① 返信用封筒

入管からの通知を受け取るために必要です。

② 履歴書または入学願書の写し

入学希望者の学歴や経歴を確認するための基本資料です。

③ 今後の進路を説明する資料

入学後の進学・就職・帰国後の計画など、将来の目標を明確にする書面が求められます。

④ 研究内容を証する資料

※「聴講によらない研究生」として受け入れる場合に必要。
研究テーマや内容、指導教授の計画書などを提出します。

⑤ 履修届けまたは聴講科目・聴講時間を証する資料

※「聴講による研究生」として受け入れる場合に必要。
具体的な科目名・授業時間数を明示します。

⑥ 大学の管理体制を説明する資料

※夜間通学で教育を受ける場合に必要。
出席管理・学生生活のサポート体制などを記載します。

⑦ 奨学金の給付に関する証明書

※奨学金を受ける場合のみ提出。
支給元・金額・期間などが明記された証明書を添付します。

⑧ 過去に不許可・不交付の経歴がある場合の説明書類

過去に「在留資格認定証明書の不交付」や「在留資格不許可処分」があった場合は、
その理由を説明し、再申請にあたって問題が解消されたことを証明する資料が必要です。


【2】海外で準備する資料(申請人本人が用意)

海外(母国など)で申請人本人が準備する書類は次の通りです。

① 顔写真

在留資格認定証明書に貼付するための証明写真です。
サイズや背景の規定に注意しましょう(通常は4cm×3cm、背景白)。

② パスポートの写し

本人確認のために必要です。
顔写真ページをコピーして提出します。


【3】定型フォームに記載する資料(必須書類)

留学ビザの申請時には、以下の法務省指定の書式も必ず提出します。

① 在留資格認定証明書交付申請書

いわゆる「COE(Certificate of Eligibility)」申請書。
申請人の基本情報・入学先・滞在期間などを記載します。

② 提出書類一覧表

教育機関が提出する書類一式を整理した一覧表です。
入管での確認をスムーズにするための必須資料です。


【4】入学する学校の種類によって異なる追加資料

入学先の種類や「適正校」かどうかによって、必要資料が変わります。
以下のケースごとに提出内容が異なります。

  • 適正校の通知を受けていない大学・専門学校に入学する場合
  • 適正校の通知を受けた専修学校に入学する場合
  • 適正校の通知を受けていない専修学校に入学する場合
  • 適正校の通知を受けた日本語教育機関に入学する場合
  • 適正校の通知を受けていない日本語教育機関に入学する場合
  • 高校・中学校・小学校に入学する場合

「適正校」とは、法務省が外国人留学生の受け入れ体制を適正と認めた教育機関のことです。
適正校かどうかで、審査の厳しさや必要資料が変わるため、事前に確認しましょう。

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