日本で長く生活している外国人の方にとって、「永住者」の在留資格は大きな目標のひとつです。
永住許可を受けると、在留期間の更新が不要になり、どの職業にも就くことが可能になります。
今回は、その永住者の要件について分かりやすく解説します。


■ 永住許可とは?

「永住者」とは、法務大臣が「その人の永住が日本の利益に合致する」と認めた場合に与えられる在留資格です。
つまり、日本で安定した生活を送り、日本社会の一員として信頼されている人が対象になります。


■ 永住者の主な要件

① 素行が善良であること

日本の法律を守り、社会的に問題のない生活を送っていることが求められます。
納税状況や交通違反の有無なども審査の対象です。


② 独立して生活できる資産や技能があること

日本で安定した収入があり、他人に依存せずに生活できることが条件です。
原則として、申請時の直近5年間の収入状況が確認されます。

ただし、次のような例外もあります。

  • ① 高度人材ポイント80点以上を取得し、1年以上継続して在留している場合
  • ② 高度人材ポイント70点以上を取得し、3年以上継続して在留している場合

このような方は、短い在留期間でも永住許可の対象となる可能性があります。


③ 国益に合致していること(国益要件)

日本社会の一員として安定して生活していることが求められます。
主な基準は以下の通りです。

  • 10年以上日本に在留していること
     そのうち、就労資格または居住資格で5年以上在留している必要があります。
  • 現在、**最長の在留期間(通常は5年)**が与えられていること。

■ 永住許可を取るメリット

  • 在留期間の更新が不要になる
  • 就職・転職の自由度が上がる
  • ローンや住宅購入の審査で有利になることも

■ まとめ

永住許可は、「長く日本で安定した生活を送り、社会に貢献している方」に与えられる特別な資格です。
要件は少し厳しいですが、計画的に在留を続けていけば取得は十分可能です。
将来的に日本での生活を長く考えている方は、ぜひ早めに準備を始めましょう。                          ↓                                          

行政書士田中将人事務所ホームページ

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