帰化申請を提出すると、数か月後に法務局（地方法務局）から 「面接に来てください」 という連絡が入ります。
面接では、提出した書類の内容と実際の説明に矛盾がないか、また申請者の素行や生活状況が帰化の要件を満たしているかを丁寧に確認されます。
この記事では、実際の面接の流れから、よく聞かれる質問、注意点まで 初めての方でも不安が解消できるように網羅的に解説 します。
■ 帰化申請面接の全体の流れ
① 申請後、数か月して面接の連絡が入る
書類受付から数か月後、担当審査官から 電話で面接日程の調整 が行われます。
② 面接は審査官と申請人の1対1で実施
プライバシー保護のため、個室で行われます。
日本人配偶者がいる場合など、ケースによっては配偶者にも同席依頼が出ることがあります。
③ 提出書類をもとに、気になる点を中心に質問される
面接の役割は、「書類内容の確認」と「事実関係のすり合わせ」です。
審査官は入管・警察・税務署などから取得した情報も照合しながら質問します。
④ 審査官から「厳しい結果になるかもしれません」と言われた場合
これは実質的に “取り下げの打診” と考えるべきケースが多いです。
⑤ ただし、取り下げに必ず従う必要はない
最終判断は法務大臣が行うため、地方局で厳しいと言われても本省判断で許可される場合もあります。
■ 帰化申請の面接でよくある質問と対策
書類審査後に実施される面接では、以下の内容が中心です。
① これまでの経緯（在留資格の変遷）
主な質問例
- 出生地はどこか
- 日本に来た動機・きっかけ
- 来日後の居住歴
- 学歴・職歴
- 在留資格の変遷と理由
ポイント
在留資格の変更に空白期間が3か月以上あると、
「適正な在留資格で在留していたか？」が重点的に確認されます。
② 仕事内容（収入・安定性）
確認される点
- 申請書と口頭説明が一致しているか
- 現在の在留資格の範囲内で働いているか
- 安定継続した収入があるか
- 職場環境に問題がないか
- 反社会的勢力との関わりがないか
年収の目安
一般的に 年収300万円以上 が望ましいとされます（扶養家族が多い場合は増額）。
③ 本国の家族・日本の家族について
質問例
- 本国の家族の職業や現在の状況
- 両親が帰化に賛成か反対か
- 同居人の有無・友人関係
- 日本に兄弟姉妹がいる場合、帰化予定があるか
反対意見があっても、それだけで不許可になることはありません。
④ 身分関係（婚姻・離婚歴）
日本人配偶者がいる場合、要件が緩和されるため 「偽装結婚ではないか」 の確認が慎重に行われます。
主な質問例
- 出会った時期・場所
- 交際開始のきっかけ
- 交際期間
- 配偶者の職業や現在の生活状況
- 子どもの就学状況・帰化意思
配偶者の同席を求められる場合もあります。
⑤ 素行が善良かどうか
審査官は面接前に、警察署・裁判所から記録を確認しています。
質問例
- 過去の交通違反・罰金・犯罪歴
- 警察沙汰になったことの有無
- 高額な銀行取引がある場合、その理由
重要なのは 正直に話し、反省・改善が見られること です。
⑥ 年金保険料・税金の納付状況
特に以下の方は厳しく確認されます：
- 法人経営者
- 個人事業主
未納がある場合
- 理由
- 今後支払えるか
- 過去分を遡って納付する意思があるか
納付漏れは法的義務違反となるため、必ず整えておきましょう。
■ 面接での注意点
- 提出した書類をよく読み、内容を把握しておくこと
- 嘘をつかず、聞かれたことに正直に答える
- 清潔感のある服装で臨む
面接は「落とすため」ではなく、
書類では確認しきれない部分を確かめるための最終確認 です。
■ 帰化申請の面接で不安がある方へ（無料相談OK）
「何を聞かれるのか心配…」
「自分のケースは問題ないのか知りたい」
「取り下げを打診されたがどうすればいい？」
このような方はお気軽にご相談ください。
帰化申請のサポート経験にもとづき、状況に応じて適切なアドバイスをいたします。
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岐阜市の帰化申請ステーション
